そんな名前

あれは片付きましたか

ゴミ袋につめたまま 放置して 冷えて

また暑くなり 部屋の隅っこに 毛がたまり

鉛筆をにぎる手が ふるえ

 

それは お前が 価値があると思った

思ったから そうした それがいい

俺は そうしない

 

そんな名前の花は ないよ

散った

 

問答を さらい 刻み

重低音 朝方の笑い声

 

そんな名前の未来は ないよ

食った

 

弁当を 抱え きらい

平方根 わさわさの笑い声

 

そんな名前のひとは いないよ

黙れば 内臓 を見たいか

 

お手本のような 便所の落書き

猫をころす にんげんは あとを断たない

それを全部 数えて 叫べ れば

 

虚 虚

 しらんよ