いきるほどのソレ

周りの人間や環境は自分をぶち壊そうとしてくるというのに、やさしさの欠片もない仕打ちを与えてくるというのに、なぜ自分は周囲に対してまともであるようになるべくやさしくあるように努力しなければならないのか。そういう気分がいつもどこかにあって消えることがない。

今日、おれの人生がグシャクシャになった原因をつくった人間に会わざるを得ない状況になった。最悪の気分を押し殺し、つとめて普通の対応をしなければならなかった。しかしほんとうに、おれがそんな労力をさく必要性が果たしてあったのだろうか。お前のせいでおれがどんなに惨めな日々を送ってきたのか、当たり散らしてもよかったのではないか。そういう考えがぐるぐるとまわり眠れもしない。そいつは人の人生を踏みにじった自覚もなくヘラヘラとしていた。これからもヘラヘラとし続けるんだろう。「また遊びに来てください」じゃねえんだよ。どのツラ下げて言うんだ頭がおかしいのか、いやおれの頭がおかしくなるぜおれの頭をおかしくさせるためにそういう言葉を選んでいるのか。二度と来るわけないんだよ。おれはお前を本当のところ●したいんだよ。お前がアホみたいにヘラヘラ生きる一方でおれはなぜ消えない苦しみに耐えなければならないのか。お前が自分の欲望にまかせてふりまいた悪意を、その後始末をなぜおれがしなければならないんだろうなおい。

この世界はそんなことばかりだろうが、なんなんだこれはははは。何も感じないヤツだけが無敵だ。どんなに人を傷つけ尊厳を踏みにじっても「自分は生きるに値するりっぱな人間です」という顔を平気でできるヤツだけが人生を楽しむことができる。ああ。おれも気付かないうちに誰かを踏みにじっているだろう。おれが踏みにじったヤツよ、ガマンするな今すぐにおれに復讐してくれはやくしろ。

互いを貶め合い、憎悪を連鎖させていくだけのこんな世界たのしいねたのしすぎて気がくるうね。クスリを飲もうアルコールを飲もうあびるようにもっともっと。何もわからなくなるまで。縄が呼んでるおれを呼んでる。目を閉じると曼荼羅の中にのまれていく。いきるほど逃れようもなくのしかかるソレをどこまで背負っていこうという。もういいぜ。うんざりだ。やさしさも希望もいらん。クスリをくれ。目の前を塗りつぶしてもうとっくに頭はいかれてしまいましたとさ。バカみたいな無敵の笑顔がちらつく。お前はたのしそうだなおい。自分に生きる価値があるとでも思っているんだろうそうかそうか。発狂するほど平和でうつくしいお話だぜおれを●せ。すべてうんざりだ。お前みたいなやつだけのうのうと生きる世界ならいらない。そんな世界に低姿勢で歩み寄る意味ってなんだい?ああ?だれか答えてくれよ。生きるほど坂道を転げ落ちドロとクソとヘドロにまみれるばかり。つかれつかれつかれきったんだおれは。終わりをくれよ。つかれた、つかれきった。なんなんだこれは。