つめたい炎上

今日(12/15)になって、世界一のクリスマスツリーについての

ある記事が広まっている。

 

ツイッター上の印象なんで、

実際に多くの人に広まったのか本当のところわからないが。

 

なぜ神戸に半殺しの生木を吊してはいけないのか:震災死者を冒涜する#世界一のクリスマスツリーの売名鎮魂ビジネス/純丘曜彰 教授博士 - ライブドアニュース

 

読んで思ったことは少し乱暴だな、と。

冷静さを欠いている言葉選びというか。

なぜか被災地と東京(のマスコミ)を対立する図式に置いて

煽るような文章になっている。

 

そして、この記事が広まり過ぎると

世界一のクリスマスツリーをめぐる問題がぼやけるんじゃないかとも感じた。

 

 

私にしろ世界一のクリスマスツリー、西畠清順氏、

糸井重里氏、情熱大陸、と調べていくうちに

言いたいことが300個くらい頭の中を駆け巡った。

その中のほとんどはただの暴言だ。

 

それを叩きつけたい気持ちもあるが、それはするまいと思った。

ゲロ出ちゃう、くらいは言ったけど。

 

この問題の本質はそういう「苛烈な炎上」

で終わっていいところにはない、はずなんだ。

 

怒りにまかせて暴言を吐けば、本質がぼやける。

それはだたの悪態になってしまう。そうではない。

 

早い段階から声をあげている方の多くは

つとめて冷静に、事実に基づき批判されていた。

炎上といより、淡々とした怒り。

ただ暴言を吐いてこのイベントを貶せば

終わる問題ではないことを知っていたからこそだ。

 

周りを焚き付けて、たとえば西畠氏を痛い目に合わせて

それで済むならそんな簡単な話はないが違うんだ。

 

うまくは言えない。

 

ただ、人の傷を過去を、心の中の踏み込まれたくない部分を利用していいのか。

経済的に成功すれば人の痛みは見なくていいのか。

こういうことを私たちはまだ続けてしまうのか。

そういう世の中を子供たちはどう感じてしまうだろう。

 

もうやめるべきなんじゃないのか。そう思う。